一人の少女と大勢の若者から学んだこと

16歳の一人の少女が世界を変える

あなたはグレタ・トゥーンベリという少女の名を
知っているだろうか?

彼女はスウェーデン生まれの16歳。
若き環境活動家として、今、
欧米で最も注目を集める人の一人になっている。

最初に彼女を有名にしたのが、
2018年8月の「気候のための学校ストライキ」である。

グレタは同年に起こったスウェーデンの
連日30度を超える猛暑という異常気象に
地球温暖化の危機を痛感して、
同国の総選挙(9月9日)まで学校に行かず、
国会議事堂前で一人で座り込みを始めたのだ。

この「学校ストライキ」は選挙後も
毎週金曜日に学校を休んで続けられた。

彼女のこの取り組みには、またたくまに共感が広がった。

ドイツ、フランスなど同じヨーロッパ諸国のみならず、
オーストラリアや北米にも運動が広がった。

一人の少女が世界各国の若者を
環境保護活動に駆り立てたのだ。

そして、たった一人で「学校ストライキ」を始めて
わずか3ヶ月後、グレタはポーランドで開かれた
「第24回気候変動枠組条約締約国会議(COP24)」に
招かれたのである。

 

若者の行動力

僕がこの少女の名を知ったのは
時事情報誌『選択』5月号である。

最近では彼女は朝日新聞など一般の日刊紙でも
取り上げられるようになっている。

でも、僕が彼女を知って驚いたのは、
彼女の行動力や影響力ではない。

僕が驚いたのは、彼女に共感して、
彼女の行動を支える若者の行動力だった。

おそらく、多くの日本人にとっては、
学校を休んでまで環境活動にのめり込むのは、
想いは崇高だが行動はやりすぎだ、
もしくはけしからんといったものではないか。

僕自身、日本で同じような行動をする少女がいたら、
訴えたいことはわかるけれども、
そんな行動をしてもなんだかなあと、
ひいていたに違いない。

でも、欧米の若者は違った。

一人の少女の「学校ストライキ」という行動を
異常だと考えて白い目でみるのではなく、
地球温暖化や異常気象こそ危機であり、
学校以上に取り組むべき課題であると考えて、
彼女とともに行動したのだ。

2019年3月15日にグレタが呼びかけた運動には、
ドイツで30万人、フランスで20万人など、
100カ国以上で140万人が参加した。

『選択』の記事に掲載されている写真には、
彼女を取り囲む若者たちが笑顔で写っている。

画像1
雑誌『選択』2019年5月号、p15「温暖化防止『北欧十六歳少女』の挑戦」から

 

行動することに拒否感を感じる日本人

もちろん、グレタの行動には世界各国でも賛否両論ある。

学校を休んでまで行動するのはどうかという声も当然ある。

しかし、彼女の行動を支える若者は少なくない。
そして、彼女の行動に注目する各国のリーダーがいるのも確かだ。

ひるがえって日本ではどうだろう?

一部では起業など若者の行動力が話題になることはある。

昨日の朝日新聞でも、
AIでメンタルヘルス対策サービスを開発する
大学院生の女性が取り上げられていた。

しかし、一人の若者の行動が万単位の若者を動かすという現象は
歴史を振り返ってもほとんどない。

これは行動を起こす若者のカリスマ性や
行動の内容が原因なのかもしれない。

でも、街ですれ違う若者を見ると、
そうではないのではないかと僕は思う。

環境問題にしろ、政治的な問題にしろ、
僕ら日本人は何かしら飛び抜けた行動をする人に対して冷たい。

一時期のSEALDsこそ、一定数の若者が参加し、行動を支えたが、
社会現象と呼ぶには今ひとつ規模の大きさが欠けていたように思うし、
彼らの行動に白い目を向けた若者も少なくなかった。

そして、そうした白い目は、
ただ単に意見が食い違っているからくるというのではなく、
問題に対して行動を起こすということそのものに
向けられていらように思う。

会社内でのパワハラや違法労働についても
同じような現象が起きている。

この働き方はおかしいと思っても、誰も行動しない。

行動を起こせば、他の社員から
「なんだあいつは?」と批判の目を向けられる。

環境問題にしろ、政治問題にしろ、労働問題にしろ、
僕らは異常事態に対して向き合い、
行動することに対して強い拒否感がある。

僕らは、異常と感じる事柄に対して
なぜにこんなにも慣れてしまい、
またそれに対して行動することに
強い拒否感を感じるようになってしまったのだろうか?

 

行動しなければ滅びていく

最近、僕は今更ながら『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』
(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著、池村千秋訳)
を読んでいる。

それによれば、昔ながらの学生時代、
社会人時代、老後時代という、
学んで、稼いで、引退して、の3ステージの人生モデルは
どんどん崩れていくという。

そしてその人生モデルの崩壊は、別に本で読まなくても、
社会を見れば日本でも実感できることだ。

社会は今もどんどん変わっている。

変わる社会に対しては、
何かしら行動して自分が変わらなければ、
新しい社会に馴染み、そこで生きていくことはできない。

行動することに対して拒否感を抱いているままでは、
僕らはいずれ痛い目を見るだろう。

 

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