会社は社員をどうも思っちゃいない

今年から始めた仕事で、僕は求人広告の作成をやっている。

この仕事自体はまあそれなりに楽しくやっているのだけれども、
しかし広告を作っているからこそ実感する企業の闇も見えてくる。

ということで、ここではそんな闇をつらつら書いていこうと思う。

 

そもそも会社は人材についてまともに考えちゃいない

求人広告を作るのであるから、
人材を求める業者とは
よく電話などでやり取りをする。

そのときにこちらから伺うのは、
例えば給与の詳細であったり、勤務時間、
休日の日数や福利厚生などである。

これらは全て、求職者側からしたら大きな問題だ。

給料の高い低いは当然生活の質に直結してくるし、
勤務時間が残業を含めてどれくらいであるかは、
仕事で疲れた体を癒す時間を取れるかどうかに関わる。

休日も、趣味など、自分の好きなことをする時間が
取れるかどうかに関わってくる。

そういった待遇や条件は、
何か仕事を探そうと思ったら、
誰でも真っ先に気になるし、
その仕事に応募するかどうかをも
左右する点だろう。

ところが、いざ会社側に電話をして、
「給与は月々いくらですか?」
「残業は月にどれくらいですか?」
「年間の休日はどれくらいありますか?」
などと聞いてみると、
「え、そんなことまで書かなきゃいけないの!?」
と驚かれることが少なくない。

酷いところだと、
インタビューの時間を省くために送ってくれた資料が、
法廷で決められている必要事項すら全く満たしておらず、
求人広告を書くに書けないといったこともある。

そうした広告作成依頼を受けることを繰り返すにつれ、
日本ではここ何年もブラック企業が問題になっているが、
それは別に人材を取った後に会社がそうなるのではないと
僕はようやく気がついた。

会社は、そもそも「人を雇う」ということについて、
これっぽっちも真面目に考えてはいないのだ。

 

法令も知ったこっちゃない

僕自身、求人広告作成に携わるまで、
雇用に関する法令には無頓着で、
例えば残業代は基本的には1分ごとに
支払われなければならないとか、
年間休日は最低105日なければならないといったことも、
しっかりと把握していなかった。

ところが、労働条件に関する法令をチラッとでも見てみると、
僕たちにはこんな権利まで保証されているのかと、
目から鱗というか、
それまで権利の内容についてきちんと知らなかった自分が
恥ずかしく思えるほどだった。
(労働者の権利について簡単に学ぶのであるなら
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(星海社新書)
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だけれども、こうした驚きは、僕だけではあるまい。

実際、「お前はそんな環境で働いているのか!?」と
叫びたくなるような職場で働いている友人も
一人二人ではない。

それは裏を返せば、凡人の僕らだけでなく、
本来雇用ということについて真面目に考え、
知識を蓄えておかなければならぬはずの企業も、
従業員の労働条件については何にも知っていないということだ。

会社が知らなければ、
管理職である上司も知っている可能性は低い。

雇用に関する法律を知らなければ、
あなたの上司はあなたを法律に基づいて守るということもしない。

つまり、会社に勤める人には、働くということに関して、
誰一人として、自分を守ってくれる存在がいないのだ。

これは大げさな話ではないと思う。

事実、僕が新卒時に勤めた会社では、
いわゆる裁量労働制が採られ、
残業代はみなしということで支払われていたが、
2〜3時間の残業は毎日のように行われていた。

それでも、自分の残業代が
みなし残業代に釣り合っているかと考える者は
誰一人いなかった。

だが、法律に則れば、みなし残業を超えて残業をする際は、
その分の残業代を別途、
1分ごとに支払わなければならないとしている。

僕が勤めたところに限らず、
「Karoushi」という言葉を国際語にしてしまった日本企業だ。

法令を破りまくっているブラック企業や、
ブラックまではいかずとも、限りなくグレーである企業は
ごまんとある。

会社は別に、法律のプロでもなし、そんな知識を蓄えるために
お金をかけようとも考えない。

法律を守るなんて、会社にとっては二の次、三の次なのだ。

 

結局気にしているのは見栄えだけ

日本企業の雇用に対する意識は、ざっとこんなものだ。

それでも、求人広告を作る者としては、
なんとか法令に沿った広告を作らなければならない。

そのため、グレーとは思いつつも、
お茶を濁すような表現を使うことも多々ある。

だけれども、そんな求人広告では、
当然ながらいい人材は集まらない。

職を探せば、求職サイトには
いつも同じ会社の同じような広告が載っている。

それには確かな理由がある。

どんなに広告を立派に作ろうが、
中身が腐っていれば人は寄り付かないし、
腰を据えない。

そんなことはわかりきったことだ。

それでも、広告さえ見栄えが良ければ
いくらでも人は集まるだろうと、
会社は今日もあくせく求人をかける。

もっといい求人を書けと、文句を言ってくる。

そんなところにカネをつぎ込むくらいなら、
きちんと職場環境を整えるのが先決だ。

提示した条件で自分は一生働きたいのかと、
会社は一度考える必要がある。

 

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