心にないことは語らなくていい

うるさい言葉

沈黙は、時に語るより雄弁です。

いや、今の時代、沈黙は、
言葉よりもはるかに雄弁で
重要かもしれません。

時に儀礼的に、また時に短絡的に
口にされる言葉たちは、
ただただうるさいだけで、
誰の心も満たしてくれません。

私たちは、そんな世界に
ほとほと愛想をつかしているから、
それでいて、
なにか心を満たしてくれるものを
ずっと待っているから、
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、
目的もはっきりしていないのに、
駆けずり回っているわけです。

 

乱雑な言葉

今もこれを書いているお店の中では、
デジタルスピーカーから、
陽気だったり、のどかだったりする音楽が
ひっきりなしに流れてきます。

窓の外を見れば、
広告や看板が所狭しと
ずらりと並んでいます。

言葉は、いたるところにあふれています。

でも、そのほとんどは、
心の底から位置づけられた言葉では
ありません。

お店の中で流れる音楽であれば、
別にどこの誰の曲であろうとも、
大して変わりません。

季節ごとに曲を変えることはあれど、
毎日毎日、同じ時間に同じ曲が流れます。

広告や看板も、
裏にあるのはお客さんを
集めたいという心です。

「ビジネスの基本は価値提供」
という言葉がありますが、
広告や看板に関していえば、
それが価値提供のために作られることは、
ほとんどありません。

言葉というのは、不特定多数の人に
とても乱雑に投げかけられているのです。

 

無感動な言葉

そういう世の中だから、
一体あなたは私たちに何に感動しろ
というのでしょう?

でも、僕たちは
たとえ心が動かなかったり、
受け取ったものを言葉にするのに
時間がかかったとしても、
咄嗟の反応を求められます。

沈黙というものに対して、
ひどい恐怖心を抱いていて、
あなたが投げかける言葉、
そして行動の一つ一つに、
言葉を与えようとします。

そこで僕たちは私たちという
本来の心の動きを振り切って、
たどたどしく、ありきたりな言葉を
発してしまいます。

そうして、僕たちは、
どんどんどんどん
雑な言葉の世界に飲み込まれ、
無感動な言葉であふれたつまらない世界を
僕たち自身の手でも
作っていってしまうのです。

 

沈黙から生まれた言葉

僕自身は、
言葉で世界を変えられると信じています。

でも、それはお店で無意味に流れる音楽や、
街中に溢れる看板、
ネットに溢れる空っぽの言葉では
絶対にできません。

言葉は、もっと丁寧に、
一つ一つの実感と、
世の中に流れる流れとを
しっかり受け取り、反映した時に
本来の力を発揮するのです。

そしてそれは、
沈黙の中からでしか、
決して生まれません。

言葉の基本は沈黙です。

何も語らず、
ただ自らの身体の感覚と
世の中に流れる流れとを
じっと静かに待ち、見つめ、
そして感じ取って初めて、
本物の言葉は生まれます。

この沈黙から生まれた言葉こそ、
私たちが今最も必要としているものです。

なぜなら、こうした言葉だけが、
人の心を動かし、
また人の人生を変える力を
持っているからです。

感覚を離れて、
思いつくままに綴られた言葉は、
所詮ただの思いつきです。

言葉で人を動かそうと思ったら、
もっと自分の感覚と
目の前に広がる世界とに忠実になって、
丁寧に言葉を発していく必要があるのです。

 

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