『指輪物語』に見る創造力の基礎

突き抜けた想像力

ここ何年か、
何が何でも見たいという映画は
あまりありませんでした。

どの映画も何か映像でしか表せないような
メッセージを伝えたい、というのではなく、
このシーンを撮りたいから映画を作る、
というような色気を感じたからです。

最近のハリウッドなどの
リメークや続編ものというのは
まさにそういった
「メッセージよりは格好いいシーン」
という志向の表れだろうと思います。

とはいえ、
そうした志向の一つの極みでもある
「ロード・オブ・ザ・リングス」
には僕も随分と楽しませてもらいました。

ミドルアースのような
突き抜けた想像力でもって
形作られた世界というのは、
僕らに非日常的で
ワクワクするような体験を
届けてくれるだけでなく、
僕らの想像力をも
育んでくれるように思います。

 

創作活動は孤独な作業か?

そんな世界を創造した作家の物語が
先月末に映画として公開しました。

「トールキン 旅のはじまり」です。

映画では彼の代表作である『The Hobitt』
(『ホビットの冒険』)が書かれるところまでを
描いています。

映画の評価は賛否両論あるらしいですが、
(特に彼が書いた『指輪物語』の熱狂的なファンには
映画は物足りなく映っているらしいのですが)
僕自身はこの映画を見て創造力について
改めて気づかされたことがありました。

それは創造力を後押しする仲間の大切さです。

本来、物書きや絵描きなど、
創造的な活動というのは
何かと孤独な作業です。

自分が一生懸命取り組んでいる創作活動については
誰であろうと横から口を挟まれたくないものだし、
出来上がったものが誰かの目に留まるかどうかは
作品が出来上がった後でないとわかりません。

ものを作るという作業にしても、
ものを発表するという行動にしても、
どちらも孤独な戦いです。

もちろん、音楽など一部の活動には共同作業もあります。

でも、これも分業体制がしっかりとしているため、
結局は自分の持分にしっかり取り組むという
孤独な活動に他なりません。

そうした孤独な創作活動というのは、
創作をしている間はあまり気にならないものです。

僕だってこれを書いている間は誰とも話していませんが、
別に孤独で寂しいと感じているわけでもありません。

創作をしている間は、
ただ粛々と自分の頭に浮かんだ言葉を
パソコン画面に書き連ねているだけです。

だけども書きあがったこの文章を
誰も読まないし、評価もしないとしたら、
そのときは孤独や寂しさを感じることでしょう。

そして、文章を書いても書いても
そうした孤独感が続くようであれば、
僕はいつしか書くことを
やめてしまうかもしれません。

実際、何らかの創作活動を
趣味にしようとした人の大半が
三日坊主で終わってしまうのは、
こうした創作活動の孤独感が
あるのだろうと思います。

ブログなどインターネットへの投稿にしても、
多くの人が長く続かないのは
リアルで密接な関係づくりをしないまま、
投稿という一方的なコミュニケーションで
文章を完結させようとしてしまうからです。

 

創作活動は、それを受け取る人があってこそ

創作活動そのものは
孤独な作業であるとはいえ、
創作を続けるには
それを評価してくれる仲間の存在が必要です。

実際、人が自分の持つ創造力を真に発揮するには
その創造力をしっかりと評価してくれる人が
周りにいてくれることが必要だということは、
心理学の世界でもいわれています。

人が何かに熱中している状態(フロー体験)について
研究しているクレアモント大学院大学教授の
チクセントミハイ博士によれば、
ノーベル賞受賞者や著名な芸術家などの
人生を分析した結果、
人が自らの創造力を存分に発揮するのに必要な要素の一つは
その人の創造活動をしっかりと評価してくれる
仲間や師の存在であるといいます。
チクセントミハイ著、
浅川希洋志ほか訳『クリエイティビティ』

トールキンには青春時代に
芸術作品を発表し合う仲間がいました。

この文章にしても、
読んでくれる人がいるから、
今日もこうして成り立っています。

そして、己の創作活動をしっかりと受け取ってくれる
そうした他人の存在は次の創作の契機となります。

自分の作品を受け取ってくれる人がいるからこそ、
僕らは彼らに向けて何かを訴えようと
あの手この手で作品を作り上げるのです。

だから、創造力を鍛え、より良い作品を作るには、
個室にこもって一人で黙々と作業を進めるだけでなく、
数人でもいいから気の許せる仲間を
持つことが大切なのです。

現代ではネットも発達して、
同じ趣味の人間を簡単に見つけることができます。

あなたがもし、創作活動で
仲間がいないことを嘆いているのであれば、
ネット上なり現実世界なりで
いつもとは違う世界を訪れて、
仲間を探しにいってはどうでしょうか?

世界は広いから
きっと気の合う仲間が見つかるはずです。

 

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